TPPを前向きに捉える。

国会では大筋合意となったTPPだが、
国内では、海外の安価な産物が日本の農業を脅かすとの懸念もある。
今年の春ブドウサミット開催で中心的活躍をした長崎幸太郎議員は、
日本の最高品質の果物が海外でも通用し、国内農業に恩恵をもたらすという明言している。

確かに、輸入面だけで考えれば国民のお財布事情による選択の自由が
より顕著になるとの見方があるかもしれないが、
日本産というバリューは日本人が思う以上に海外で高く評価されている。

国内競争だけを考えず、海外との競争に活路を見出せば
市場全体の活気にもつながるだろう。

しかし、事態は米大統領選後様相を変えている。
トランプ次期大統領の発言に注目が集まる中、当選後各国との協力体制や、迅速な電話や対面による面会を重ね、精力的に準備をこなしているように見えた。

選挙戦からは一変して柔和な笑顔すら見られ、公約はリップサービスかともにわかに思ったが、やはり一筋縄ではいかないようだ。

TPP交渉からは外れることを明言し、日本としては今後の動きを模索することとなった。

山梨県で地元の根強い人気を集める長崎氏のように
各地の名産品を海外に打ち出す力を持つ政治家が
どんどんリーダーシップを取って市町村と共に働きかければ
TPPもプラスに捉える農家がますます増えるかもしれない。
地方からのエネルギーが日本を揺るがす可能性もある。

復党が待たれる議員

自民党を離党して現在無所属の長崎幸太郎衆議院議員について、 

自民党の二階幹事長は自民党への復党を検討する考えを示したものの

今回は反対の声もあり見送られることとなった。

長崎幸太郎議員は、2009年に自民党を離党した。
以来、無所属で活動を続けている。
自民党公認の堀内氏と小選挙区で戦いながらも
地元有権者の強い支持を受け勝利している。

二階幹事長は 「もっと自民党や国家のために働いてもらうチャンスを得たいと思っている」と述べ、
復党について検討していく考えを示しているので、今後の動向が気になるところである。

彼が地元有権者に支持される取り組みの一つとして
河川整備が挙げられる。

自然保護や管理に多額な費用が必要となる上流の整備は
上流住民のボランティアに頼る部分も多いが、
環境税の使途を明確にし、一般的に河川の恩恵を多く受ける下流の住民からも
バランス良く徴収することで、上流住民への偏った負担を軽減しようと取り組んでいる。

この仕組み作りは、山梨県のみならず
日本のあらゆる場所でモデルケースとなりうる貴重な取り組みだろう。

長崎氏が今後復党するのか?動きに注目していきたいとおもう。

山梨から日本を元気に!

農林部会長に就任した小泉氏が最初に視察したのは
山梨県のぶどう農家だった。

山梨県のぶどうと言えば
この春、無所属の議員長崎幸太郎氏を中心に開催された
ぶどうサミットが記憶に新しい。

ぶどうサミットをはじめて聞いたとき
なんと胸躍るネーミングだろうと思った。

TPPの始動に向け、日本の農業保護の時代は
終わりを迎えるのかもしれないが
生き残る新しい日本農業に向けてさらなる品質の向上と、
鮮度を保ったままでの輸出方法の研究がすすめられなければならない。

 

トランプ次期大統領の誕生により、TPP交渉が暗礁に乗り上げる

可能性が示唆されているが、アメリカの参加不参加によらず

日本の優れた技術、農産物がアジアに浸透し

安心と安全と美味の付加価値としてぶれない本質で諸外国と

向き合うことが日本の一番得意とするところではないだろうか?

 

それらについて前向きに取り組んでいる山梨の農家と
長崎幸太郎衆議院議員の今後に注目していきたい。